重要な経済指標「ISM製造業景況指数」って何?
経済の先行きを紐解く、経済指標今回は「ISM製造業景況指数」についてを記事にしてみました。
それではいってみましょうー
製造業は経済を図る重要な位置にあります。
そのため経済や投資に関わる人間は、ISM製造業景況指数の動向を示す指標を毎月欠かさずチェックしています。
毎月発表される米国の主要指標の中でも最も早い毎月第一営業日に発表されます。
これは全米の製造業の購買担当者役員の人たちにアンケート調査を行い、その結果をもとに製造業の景況感を示したものになります。
その購買担当役員は製品を作るための原材料を仕入れる役割を負っていますから、製造業にとっては要のとなる存在になります。
購買担当役員は常に、今後どれだけの原材料が必要になるのかを考えていて、さまざまな要素を考慮した上で、何をどれだけ仕入れるかを決定しています。
会社の状況を常に肌で感じているため、彼らの意見は業界の状況を知る上で非常に信頼性が高い情報となります。
※アンケート調査は「良くなっている」「同じ」「悪くなっている」の三者一択の回答結果を集計している。
※ISMとは(米国供給管理協会)の略です。
ISM製造業景況指数は400社を対象としていて、新規受注、生産、雇用、入荷遅延比率、在庫、仕入れ価格、受注残、輸入・輸出の各項目について購買担当者にアンケート調査を行っています。
その中でも、新規受注、生産、雇用、入荷遅延比率、在庫、の5項目はPMI(購買担当者景気指数)と呼ばれ、ISM製造業景況指数のメイン指数となっているようです。
このPMIを見れば製造業が、拡大しているのか、あるいは縮小しているのかを読み取ることができます。
PMIが50を超えているのであれば、製造業は順調に伸びていると言え、逆に50を下回っているのであれば業績は悪化していると考えることができます。
※特に注目すべきは新規受注と雇用指数に注目するといいそうです。
この二つは特に経済を図る先行指標になります。
今日は以上です。